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2024.02.22 校長のブログ【月一】

2月のブログ【私たちの役目】

2月は1年の中で1ヶ月が短い月ですね。
個人的には雪が降る(寒い)月も2月の印象が強く、あっという間に終わってしまうのが2月という感じです。

今年の5月8日に、STUDIO ADVANCEが誕生して5年目を迎えます。
改めて2024年を迎えることができたこと非常に嬉しく思います。

右も左もわからないまま立ち上げ、『沢山の人にダンスを広めたい!自分の中の”なにか”を見つけて欲しい!今より進化して欲しい!』と、立ち上げたスタジオでした。生徒が増えていくに連れ「生徒もスタジオも…いや…ADVANCEに関わる”全ての人たち”が前に進んでいける。そんなスタジオで在りたい」と、スタジオの願いも進化していきました。どんどん生徒数も増え、今では「小さなスタジオ(箱は小さいですが)」とは言えない程までになっていきました。今に至るまで順風満帆ではありませんでしたが、悩みや不安、失敗や間違いを経て今があります。これまで支えてくださった皆様に感謝申し上げるとともに、今後も精進して参りたいと思います。


今月のテーマ
【私たちの役目】

僕たちダンスの先生はダンスを教えています。ほとんどのダンスの先生は『ダンサー』を経て、ダンスの先生になっている人がほとんどですが、ダンサー兼先生という人も多いです。ショーの世界になってくると振り付けを専門にする『振り付け師』という仕事もありますが、振り付け師が同じ舞台に出てくることは少なく、アーティスト達にレッスンをおこない、振りを伝えパフォーマンスをしてもらう。アーティスト達を裏側から支えることを仕事としています。僕たちの見えていないで部分で活躍している『裏側の部分』はそのほかにも沢山あります。知ったから良いとか、知らないからダメとかいう話ではないですが、沢山の人の前に出るものには、一人の力だけではないという事を知ってもらえたら嬉しく思います。

僕ら先生がダンスを教えることで、何を教え、何を伝えるのか?

かっこいいダンス、かわいいダンス、美しいダンスを教える。大事な部分ではありますが、それが全てではないと考えます。過去のブログでも言ってきたようにダンスは『自己表現のひとつ』であり、自分というものを表現できなければ『させられてる』のと同じです。それは自己表現になるのでしょうか?踊りをさせられているのと、踊りをしているのとでは大きく違うように思います。

ダンスをしている生徒や保護者の方からよく「ダンスはできてると思うんですけど、何か足らないんです」「〇〇と比べるとちょっと違うんです」など聞きく事があります。確かにダンスを見れば十分なスキルは持っているはずなのに何か足らない感じを受けます。辛辣な言葉で言うと「無難なダンスで、舞台では目がそちらに向かない」とでも言うのでしょうか。

これを“壁“と呼ぶ人も多いと思いますが、壁を乗り越えようと必死に練習に励むのですが、なかなか超えられるものではありません。中には自分の限界を感じてダンスを辞めてしまう人もいるくらいです。壁を突破するためにあらゆる可能性を模索して、チャレンジし、継続できた人がその壁を突破できるものだと思うのですが、そもそもダンスに「〇〇をすれば上手くなれる」なんてものはないのです(基本的なものを除いて)

僕はダンス初心者に『ダンス基礎クラス』というものを勧めています。その中には「〇〇をしましょう」と伝え、ダンスの基礎を習得できるよう指導しています。先ほど伝えた「〇〇すれば上手くなれるよ」と伝えているのですが、それはダンスの基本の部分であるからであり、それは変わりようのない部分であるからです。壁を乗り越えようとしている人とは違います。少し話が脱線しましたが、僕が指導で一番大事にしている事は、〇〇をしてそれができるようになった時の『喜び・達成感』です。その時に感じた感情は間違いなく本物であり、自分から出た感情です。その感情を持って、次にチャレンジし、ダンスに繋げてほしい。このように思いながら指導しています。

ワクワク、ドキドキ、嬉しい、楽しいと思う感情をダンスで表現できたら、どれだけ素敵な事でしょう。感情はそれだけでなく、悲しい、寂しい、怒り、不満…etcたくさんあります。音楽に合わせて、自分が感じた感情をダンスで表現できる事が可能になれば、凄い表現者(パフォーマー)となるでしょう。

難しいダンスに多くの人が憧れます。そういったダンスを伝えるのも私たちの役目ですが、腕を組んで「うちのとこ難しいよ」と言うのは違うと思います。かと言ってハードルを下げるのも違いますね。たくさんの人にダンスを知ってもらい、更に上を目指したい、表現力を高めたい人を育てる。こうすることでダンス人口は増えていくのではないかと思います。

ダンスで培った経験を活かし、ダンスに関わることだけではなく、様々な可能性にチャレンジできるようになってもらう...つまりダンス人口を増やすことが、ダンス業界への貢献で僕たちの役目だと思います。
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